ふるえ・動作が遅くなった(パーキンソン病)
ふるえ・動作が遅くなった(パーキンソン病)

次の項目のうち、いくつ当てはまりますか?
□ 安静にしていると手が震える
□ 片側の手や足だけ動きにくい
□ 歩くスピードが遅くなった
□ 歩幅が小さくなった
□ 腕を振らずに歩いていると言われた
□ 字が小さくなった(書いている途中で小さくなる)
□ 表情が乏しいと言われる
□ 声が小さくなった
□ 体がこわばる感じがある
□ ボタンを留める・箸を使う動作が遅くなった
□ 立ち上がりに時間がかかる
□ 最近よく転びそうになる
□ 便秘が続いている
□ においを感じにくくなった
パーキンソン病は「早く見つけるほど生活の質を保てる病気」です。
現在は薬物療法・デバイス治療など治療選択肢が大きく進歩しています。
いくつか該当する症状がある場合は「年齢のせい」と自己判断せずお気軽にご相談ください。
パーキンソン病は、脳の黒質という部位の神経細胞が減少し、神経伝達物質ドパミンが不足することで発症します。
日本では高齢化に伴い患者数が増加しており、決して珍しい病気ではありません。
主な症状には以下があります。
近年、運動症状より前から以下の症状がみられることが知られています。
早期診断ではこれらの症状が重要な手がかりとなります。
パーキンソン病に類似した症状を伴う疾患が多くあります。また薬の副作用でパーキンソン病に似た症状が生じることもあります。
動作時に手のふるえが出る病気で、パーキンソン病とは異なる疾患です。治療方針が異なるため正確な診断が重要です。
パーキンソン病の治療は、症状や生活背景に合わせて個別に行います。
現在は多くの種類の薬剤がありドパミンを補う治療薬を中心に、症状に応じて薬剤を調整します。
パーキンソン病の治療においてリハビリテーションは非常に重要です。パーキンソン病に特化したリハビリもあります。
脳深部刺激療法(DBS)、レボドパ/カルビドパ配合剤持続経腸療法(LCIG)およびホスレボドパ・ホスカルビドパ持続皮下注療法があります。薬物療法で効果が不十分な場合には、専門施設と連携し外科的治療を検討することがあります。
当院の院長はアメリカにおいて約6年間にわたりDBSを学び、帰国後約15年間京都きづ川病院および福岡山王病院においてDBSを行い、数多くのパーキンソン病の患者さんの診療にあたってきました。現在も九州大学病院脳神経外科において非常勤講師としてDBSを行っています。
ふるえの原因はさまざまで、本態性振戦など別の疾患のことも多くあります。診察による判断が重要です。
現時点で根本的に治す治療はありませんが、薬物療法により症状をコントロールし生活の質を維持することが可能です。
ふるえや動作の変化が続いたり悪化したりする場合は、一度診察を受けることをおすすめします。