手足のつっぱり・こわばり
手足のつっぱり・こわばり

顔面けいれん・ジストニアが疑われる症状
痙縮が疑われる症状
「どちらに当てはまるかわからない」という場合もお気軽にご相談ください。診察の中で適切に診断・治療方針をご説明します。
体の一部または広い範囲の筋肉が意思とは無関係に収縮・緊張することで、不随意な動作や異常姿勢が繰り返される疾患群です。脳卒中などとは無関係に発症することが多く、原因が特定できない場合もあります。眼瞼けいれん・痙性斜頚(頚部ジストニア)・書痙など、さまざまな病気が含まれます。
まぶたを閉じる筋肉が収縮し、目が開けづらくなる病気です。目の不快感・まぶしさ・過剰な瞬きから始まり、重症になると目を開けることが非常に困難になります。ジストニアの一種で、早期のボツリヌス治療が有効です。基本的には両眼に症状が現れますが、左右差があることも少なくありません。
首や肩の筋肉が異常に収縮し、顔が横を向いたり首が傾くなど不自然な姿勢が続く病気です。痛みや首の振戦(ふるえ)を伴うこともあります。頚部ジストニアとも呼ばれます。
字を書くときにのみ手がこわばる・震えるなど、特定の動作時だけ筋肉が異常収縮する局所性ジストニアです。職業上、書字が多い方に多くみられます。
ジストニアの治療は、症状の種類・範囲・重症度に応じて段階的に選択します。
内服薬による治療 抗コリン薬(トリヘキシフェニジルなど)、クロナゼパム、バクロフェン、レボドパなどを症状に応じて使用します。全般性ジストニアや、ボツリヌス治療が難しい部位に対して行います。ただし高齢者では副作用(口渇・認知機能への影響)に注意が必要です。
ボツリヌス治療 局所性ジストニアの第一選択となる治療です。異常収縮している筋肉にボツリヌス毒素を直接注射し、過剰な筋緊張をやわらげます。眼瞼けいれん・痙性斜頸に対して保険適用で治療を受けられます。効果は3〜4か月程度続き、定期的な注射が必要です。
脳深部刺激療法(DBS) 内服薬やボツリヌス治療で十分な効果が得られない場合に検討する外科的治療です。脳内の特定部位(淡蒼球など)に電極を植え込み、電気刺激によって異常な神経活動を調整します。全般性ジストニアや難治性の局所性ジストニアに有効です。当院院長はDBSの豊富な経験を持ち、九州大学病院との連携のもと適応患者様に対してDBSを行っています。なお、ジストニアに対するDBSは疾患の種類・重症度・年齢などによって適応が判断されます。詳しくはご相談ください。
痙縮(けいしゅく)とは、脳や脊髄の損傷によって筋肉の緊張が異常に高まり、手足が突っ張ったり動かしにくくなる状態のことです。脳卒中(脳梗塞・脳出血)、頭部外傷、脊椎損傷などが主な原因です。リハビリの効果が出にくくなるだけでなく、日常生活(着替え・入浴・歩行)に大きな支障をきたすことがあります。
内服薬による治療 バクロフェン、チザニジン、ダントロレンなどの筋弛緩薬を使用し、全身の筋緊張を緩和します。症状が広範囲に及ぶ場合や軽度の場合に用いられますが、効果に限界がある場合や副作用が問題となることがあります。
ボツリヌス治療(四肢痙縮) 痙縮している筋肉にボツリヌス毒素を直接注射し、局所的に筋緊張をやわらげます。当院ではエコー(超音波)を用いて筋肉を確認しながら安全で確実な注射を行います。
バクロフェン髄注療法(ITB療法) 内服薬やボツリヌス治療で十分な効果が得られない重度の痙縮に対して行う治療です。腰部の脊椎内にカテーテルを通し、腹部に植え込んだポンプからバクロフェンを脊髄内へ直接持続投与します。当院院長はバクロフェン髄注療法の豊富な経験があり、バクロフェンの充填および流量の調整を行っています。通院が困難な患者様に対しては訪問によるバクロフェンの充填・調整も行っていますのでご相談ください。
目の周囲から始まり、頬・口元へ広がって顔の半分がけいれんする病気(片側顔面けいれん)です。顔面神経と呼ばれる顔の筋肉を動かす神経を血管が圧迫することが主な原因ですが、腫瘍が原因となることもあるため頭部MRIによる評価が重要です。
初期症状はまぶたがぴくぴく動く症状や眼瞼けいれんとの区別が難しいことがあります。内服薬による治療は効果が少ないことが多く、ボツリヌス治療が標準的に行われます。根治を目指す場合には手術(神経血管減圧術)が選択されることもあります。院長は福岡山王病院において同手術の豊富な経験があります。
顔面けいれんはジストニアとは原因が異なる疾患ですが、ボツリヌス治療が有効であるという点で共通しており、当院で対応しています。
ボツリヌス菌が作るボツリヌス毒素を筋肉内に注射することでその筋肉の緊張をやわらげる治療法です。顔面けいれん・ジストニア・痙縮のいずれにも使用されます。当院では顔面けいれん・眼瞼けいれん・痙性斜頚・四肢痙縮に対してボツリヌス治療を行っています。
ボツリヌス治療の効果の持続期間は通常3〜4か月程度であり、定期的な注射が必要になります。費用は注射の量によって異なりますが、3割負担の場合の目安は以下の通りです。
重度障害者医療証等をお持ちの方はご負担が軽減されます。また通院が困難な患者様に対しては訪問によるボツリヌス治療も行っていますのでご相談ください。
特に四肢の痙縮に対するボツリヌス治療では、エコー(超音波)を用いて筋肉を画像で確認しながら注射を行います。正確に目的の筋肉へ薬剤を届けることができるため、治療効果が安定しやすく、不必要な部位への注射リスクを低減できます。当院は顔面けいれん・眼瞼けいれん・痙性斜頸・四肢痙縮すべてに対応しています。
院長はアメリカで約6年間DBS(脳深部刺激療法)を学び、帰国後は京都きづ川病院・福岡山王病院においてDBS手術を長年にわたり担当してきました。現在も九州大学病院脳神経外科において非常勤講師としてDBSを行っています。また、バクロフェン髄注療法についても豊富な経験を持ちます。内服薬やボツリヌス治療で十分な効果が得られない場合でも、「次のステップ」を見据えた診療が可能です。
通院が困難な患者様に対して、訪問によるボツリヌス治療およびバクロフェン髄注ポンプの充填・流量調整にも対応しています。重度の痙縮やジストニアがあり外出が難しい方もご相談ください。
細い針を使用し、できるだけ痛みが少なくなるよう配慮しています。短時間で終わるため、多くの方は問題なく受けていただけています。
通常3〜4か月程度です。効果が薄れてきたタイミングで再注射を行います。定期的に継続することで、症状を安定してコントロールできます。
保険適用で治療を受けられます。費用の目安は上記の通りです。重度障害者医療証等をお持ちの方は自己負担が軽減されます。
内服薬やボツリヌス治療で十分な改善が得られないジストニアの場合には、DBS(脳深部刺激療法)が有効なことがあります。当院院長はDBSの豊富な経験を持ち、九州大学病院と連携して対応しています。まずご相談ください。
対応しています。他院でポンプを植え込んだ方の充填・流量調整も承ります。また通院困難な方への訪問対応も可能です。お気軽にお問い合わせください。
通院が困難な患者様には、訪問によるボツリヌス治療およびバクロフェン充填・調整にも対応しています。詳しくは訪問診療ページをご覧いただくか、お問い合わせください。
いずれも当院で対応しています。「手足が突っ張る」「目が閉じてしまう」「顔がピクつく」「首が傾く」といった症状をそのままお伝えいただければ、診察の中で適切に診断し治療方針をご説明します。